今や白内障手術は、屈折矯正手術であると言える時代に突入した。

屈折矯正手術とは、皆さんの記憶に新しいのがLASIK…簡単に言うと裸眼視力の向上を目指した手術。でも、今は誰もやらなくなった…何故か?ターゲット組織が角膜で、角膜の屈折を変える事は、見え方の質を落とすことが分かってきたからだ。

では、白内障になる水晶体をいじることはどうか?老眼の主座は水晶体とその周りにある毛様体筋。だから…多焦点レンズに入れ替えて白内障だけでなく老眼も直してしまおうという発想から…発展し続けている。

日本で初承認となるアルコンの3焦点レンズは、老眼治療を夢の治療から現実的なレベルまで引き下げる可能性を秘めている。それほどにまでに完成度が高い。日本もここまで来たか…。

誤解のないように言っておくが…神さまがくれた若い頃のオリジナルの水晶体の見え方には絶対に勝てない。歳とともに水晶体が濁り白内障となり、40代後半からは老眼にもなる。失われていく機能に代わる最善で最先端な技術が3焦点だと理解して欲しい。あくまでも人工物。

その人工物の機能を最大限に発揮させるツールとして、術前検査や術中診断装置。そして手術のクオリティーを上げるレーザー白内障手術。いわゆる3種の神器が存在する。
3種の神器を揃えていて、屈折度数ズレを最小限に抑える努力をしている。白内障手術も屈折矯正手術だと考えるからの設備投資だ。

術前検査は、計算式。どうしても最新の検査機器を使用しても、ずれる眼は存在する。

だから…術中診断装置が必要なんです。いわゆるアンシェイプ眼、短眼軸眼(遠視の強い方)、長眼軸眼(近視の強い方)、LASIKなど以前に屈折矯正手術を受けた方、円錐角膜の方など術前検査では間違いなく度数ズレを起こす。逆にこういう眼は、オラの実測データが現在最も信頼性が高いのだ。

ましてや、術中にネットで繋がっているから世界中のデータベースと照合した値を出してくる。随時施設ごとに最適化する事もでき精度は更に上がっていく。成長していくツールなのだ。

だから…使用する。自分の手術の時に使用して欲しいから…患者様にも使用する。

そしてレーザー白内障手術。より正確でより安全。これまた、自分の白内障手術の時には使用して欲しい…だから使用する。

改めて、白内障手術は選ぶ時代だと断言できる。屈折矯正手術のレベルまで求めるのか?手術を機に老眼まで治療するのか?最先端手術で目に負担の少ないレーザー手術を選択するのか?術式からレンズの種類まで、自由に選べる時代、そして…当院は開院当初から乱視の矯正にも力を入れているからオーダーメイドの治療が可能。

白内障手術に本気で向き合っている。
白内障手術を受けられる患者様にとって後悔の無い選択をしてもらえる事を切に願う。

下之城眼科クリニック